長く働けそうな職場の条件！「施設見学でのチェックポイント」

施設内の清潔感

施設見学で見ておきたいポイントの一つが、施設内の清潔感です。清潔感は、利用者が快適な生活を送るためだけでなく、介護職が快適に働くためにも重要な意味を持ちます。
たとえ建物の築年数が経過していても、清掃が行き届いていれば清潔な環境を維持することは可能です。床や壁、窓ガラスの汚れはもちろんのこと、共有スペースやトイレ、浴室などの水回りの清潔さも確認しましょう。介護施設では、利用者が快適に過ごせる環境づくりだけでなく、感染症対策にも十分に配慮する必要があります。清潔を維持していれば、感染症のリスクを低減できるだけでなく、利用者も介護職も安心して過ごすことができます。また、清潔な職場環境は職員のモチベーションを高め、結果的に提供する介護サービスの質も向上するでしょう。職場見学の際には、清潔感という観点からも施設の環境を評価することが、より良い施設選びに役立ちます。

活気のあるやり取り

職場の雰囲気や人間関係は、その施設で気持ちよく働けるかどうかを大きく左右するポイントです。日常的に活気のあるやり取りが浸透している職場は、人間関係が良好な可能性があり、働きやすい環境も整っているといえます。
人同士の挨拶は、良い人間関係を築くための基本です。職員同士はもちろん、利用者同士、そして職員と利用者間で、挨拶や会話が活発に行われている職場であれば安心して働けるでしょう。施設見学の際に自ら積極的に挨拶をするのは前提として、気持ちの良い挨拶が返ってくる職場は円滑なコミュニケーションが期待できます。挨拶に加えて、職員や利用者の表情の明るさを観察するのもおすすめです。笑顔が多い施設は明るい雰囲気に包まれており、活気のある施設ほど長く働ける可能性も高まります。施設見学を通して、施設の活気を肌で感じ取ることで、自分に合った職場かどうかを見極めましょう。

季節感

内装や活動に季節感が取り入れられている施設も、働きやすい可能性があります。季節の移ろいを感じられる環境は、利用者の生活の質を高めるだけでなく、職員の気持ちにも良い影響を与えます。
施設で生活している入居者は、外出の機会がない限りなかなか季節の移ろいを感じることができません。そのため、施設内で季節感を演出することは、利用者の生活に彩りを添える上で重要です。エントランスや居室、掲示板など、施設内の至るところで季節に合わせた装飾をし、レクリエーションにも季節感を取り入れている施設が望ましいでしょう。
春には桜、夏には七夕、秋には紅葉、冬にはクリスマスツリーなど、季節の変化が感じられる装飾や活動がされていると、利用者は季節の移ろいを身近に感じられます。このような取り組みは、施設側が利用者の視点に立ったきめ細やかなサービスを提供している証とも言えます。また、季節感のある環境で働くことは、介護職にとっても日々の業務に変化や楽しみを与え、より良いケアを提供するモチベーションにつながるでしょう。