ホワイトな介護施設を見分ける方法とは
一般的なホワイト企業の定義とは
転職で失敗しないようホワイト企業について学んでおきたいという人は、下記にまとめた一般的なホワイト企業の定義をご覧ください。
・給与が高い
・残業が少ない
・残業代がきちんと出る
・年間休日120日以上
・有給休暇など休暇制度を利用しやすい
・人間関係が良好
・福利厚生が充実している
・仕事内容にやりがいがある
しかし、このような条件をすべて満たす企業は、現在の日本では少ないようです。特に発展途中である福祉業界・介護施設はまだまだ整備段階。ホワイトな介護施設を見つけるのが難しいと言われています。ホワイトな介護施設を見分けるには、どのようなポイントに注目すれば良いのでしょうか。
求人の頻度や実際の職場環境を見てみよう
ホワイト施設かどうか見極めるには、どんなポイントに注目すれば良いかまとめました。
【求人票で見るべきポイント】
求人票だけではブラック・ホワイトを見分けるのは困難ではありますが、1つの基準にはなります。
・求人を出す頻度
求人を頻繁に出している介護施設は要注意。「人の出入りが激しい=離職率が高い」と考えられます。
・給料
同じ地域の介護施設などと比べて給料が高すぎるのは、人材不足や業務量が多い可能性があります。
基本的に、給料は労働の対価として設定されるもの。つまり、給料が高い分、それ相応の能力が必要な仕事内容だったり、ハードワークだったりするケースがあるということです。
・休暇制度
完全週休二日制かどうかや年間休日数、有給・産前産後休暇取得率などについての記載は要チェック。
特にきちんと休みを取得できている施設などは、具体的な数値を記載している傾向があるようです。
【面接時のチェックポイント】
面接は自分をアピールする場ですが、応募者自身がその施設が自分に合っているかを確認するタイミングでもあります。
・職場の清潔感
整理整頓されているか、清掃が行き届いているか、オムツの処置がされているか、異臭がしないかなどは見るべきポイント。人員不足や管理ができていない施設ほど、清掃まで手が回らないようです。
・職場の雰囲気
職員同士、ご利用者、ご家族などと笑顔で挨拶・会話をしているかも見ておきましょう。
人間関係が悪かったり、一部でパワハラ・いじめなどがあったりする場合、違和感を感じるような接し方が見えるかもしれません。
自分にとってのホワイト施設の定義を定めよう
給与が高く、残業がなく、人間関係が良い。このような施設は理想的ですが、先に述べたようにまだまだ少ないのが現実です。ホワイト企業の条件すべてを満たす施設を見つけるのは非常に困難です。しかし、「自分にとってのホワイト施設」を見つけられれば、働きやすさはぐっと変わります。自分が絶対に譲れない条件を軸に探すのがコツです。たとえば、人間関係の改善を目的に転職を希望するのであれば、譲れない条件は「人間関係の良い職場」となるでしょう。
一方、残業を減らしたいのであれば、残業が比較的少ない施設を選ぶのが理想的。これらに加えて「給与が高い」といった条件もプラスしたくなるのも当然ですが、この「譲れない条件」以外の条件はあまり高すぎないように設定すると良いかもしれません。人間関係が良ければ、多少の残業はOKとする。残業が少なければ、現在の年収より多少低くなっても良しとする。など、絶対譲れない条件以外は「あればなお良し」くらいの気持ちで臨みましょう。
求人票で見分けづらい、自分の軸を決められない、という人は第三者に頼るのも良いでしょう。就職・転職エージェントでは優良介護施設の求人を取り扱っており、カウンセリングなどを通してぴったりの職場を紹介してもらえます。
長く働ける施設を探している人におすすめ!
自信を持って挑むための面接対策をしておこう
介護職の転職活動において一つの山となるのが、面接です。面接時は、相手へ好印象を与えるための服装で挑む必要があります。TPOをわきまえた常識ある服装を心がけ、シワや汚れがないように気をつけましょう。また、面接時には表情や話し方もしっかり見られています。明るくハキハキと受け答えをするよう心がけましょう。質問への回答は具体的なエピソードを織り交ぜ、特に逆質問では自己アピールに繋がる回答をするとなお良いです。
ホワイトな介護施設を見分ける方法とは
いざ転職しようと決心した際に、ある程度ホワイト施設かどうか見定めておくと、入職後のギャップを回避できます。ただ、一般的に言われているホワイト施設の定義を全て満たす職場はなかなかありません。そのため、「求人の頻度」や「職場環境」にポイントを絞って着目し、見極めることが大切です。なおかつ、自分が絶対に譲れない条件をもとに、自分にとってのホワイト施設を探し出すといいでしょう。どうしても見極められない場合は、転職エージェントのカウンセリングを利用するというのも1つの手です。