介護施設は優良企業とブラック企業の差が激しい
優良企業とブラック企業
事業所や施設によって離職率に大きな差がありますが具体的にどれくらいの差があるのかというと、労働環境や人間関係に不満がほとんどない優良企業の施設でおよそ一桁、反対に労働環境や人間関係が良くないブラック企業の施設ではおよそ30%~40%と比べようもないほど大きく差が開いています。
ノルマや成績によって給料が上がる職業とは違い、介護職は基本固定給なため劣悪な環境で我慢し続けても給料が上がるわけではありません。介護職は利用者というお客様に介護というサービスを提供するサービス業でもあります。労働環境の良い、優良企業の施設だと離職率も低いため職員の育成も進み、利用者により質の高いサービスを提供することができますが、人間関係に問題があり運営もままならないようなブラック企業だと離職率が高いため人手も不足しがちになり、最低限のサービスしか提供することができません。
突然ブラック企業に変わることは?
職場の雰囲気はそこで実際に働いている人々によって形成されています。そのため、どれだけ労働環境の良い優良企業であったとしても人の入れ替わりによって雰囲気が変わってしまうこともあります。ですが、それ以上に職場の雰囲気の良し悪しを大きく左右するのは人々を取りまとめている施設長やリーダーの人柄や能力です。
たとえば、職員同士がコミュニケーションを取れるように積極的に働きかけたり、職員の悩みや不満をそのままにせず少しでも解決できるように運営側にかけあったりと、職員が働きやすい環境を作ってくれる人の元であれば劣悪な労働環境や雰囲気になることはないはずでしょう。人の入れ替わりがあったとしても、採用時にその人がどんな人柄かしっかりと見極める目を持っていれば雰囲気が変わってしまうことも避けられます。
一番避けたいのは施設長自身が変わってしまうことですが、労働環境や雰囲気が荒れてしまっては利用者に適切なサービスを提供することが難しくなってしまうため、問題のある施設長をそのまま配属させておくことは運営側としてもあり得ないことです。運営側がまともに機能していれば、問題のある施設長ではなく違う施設長に変えてくれるはずなので、現場の声として直々に報告を入れてみるといいかもしれません。
長く働きたいのであれば環境や雰囲気を重視する
事業所や施設によって労働環境や雰囲気は大きく異なりますが、少しでも長く働き続けたいと考えているのであれば職場の環境や雰囲気を重視して職場を選びましょう。環境が良いということは働きやすい環境が整えられているということなので待遇面が好条件であることも期待できます。
長く働ける施設を探している人におすすめ!
自信を持って挑むための面接対策をしておこう
介護職の転職活動において一つの山となるのが、面接です。面接時は、相手へ好印象を与えるための服装で挑む必要があります。TPOをわきまえた常識ある服装を心がけ、シワや汚れがないように気をつけましょう。また、面接時には表情や話し方もしっかり見られています。明るくハキハキと受け答えをするよう心がけましょう。質問への回答は具体的なエピソードを織り交ぜ、特に逆質問では自己アピールに繋がる回答をするとなお良いです。
ホワイトな介護施設を見分ける方法とは
いざ転職しようと決心した際に、ある程度ホワイト施設かどうか見定めておくと、入職後のギャップを回避できます。ただ、一般的に言われているホワイト施設の定義を全て満たす職場はなかなかありません。そのため、「求人の頻度」や「職場環境」にポイントを絞って着目し、見極めることが大切です。なおかつ、自分が絶対に譲れない条件をもとに、自分にとってのホワイト施設を探し出すといいでしょう。どうしても見極められない場合は、転職エージェントのカウンセリングを利用するというのも1つの手です。